脳梗塞からの回復に重要な役割を果たすのがリハビリテーションです。
リハビリで重視すべき要素のなかで、意外と見落とされがちなのが「服装」です。
本記事では、脳梗塞のリハビリにおいて適切な服装を選ぶことの大切さと選び方について詳しく解説します。
脳梗塞のリハビリに適した服装を選ぶ重要性
脳梗塞のリハビリは、運動機能の改善を目的としています。
そのため、リハビリに適した服装を選ぶことが大切です。
適切な服装でリハビリを行えば、身体の動きを邪魔することなく、効果的にリハビリが行えるでしょう。
そうすれば、患者さんのモチベーションを保て、リハビリの効果を最大限に引き出せます。
リハビリに適した服装の特徴4つ
リハビリに適した服装とは、どのようなものなのか紹介します。
リハビリ用の服選びの参考にしてくださいね。
1. 伸縮性がある素材
リハビリ中はさまざまな体の動きが求められるため、伸縮性のある素材の服がおすすめです。
伸び縮みする素材の服なら、体の動きを妨げず、リハビリの各種エクササイズをスムーズに行えるでしょう。
2. 着脱が容易なデザイン
脳梗塞の後遺症で運動機能が低下して、自分で服の着脱が困難な人もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、ボタンやジッパーではなく、マジックテープやゴム仕様のものを選ぶと、患者さん自身で着脱しやすくなり、自立へとつながるでしょう。
3. 適切なフィット感
服のサイズが大きすぎるとかえって動きにくくなり、逆に小さすぎると身体が締め付けられて血行不良となります。
快適にリハビリを行うためには、適したサイズの服を選ぶことが大切です。
4. 温度調節がしやすい機能
リハビリ中は体温調節が難しくなることがあります。
麻やリネンは通気性・吸湿性に優れていますし、ウールは保温効果があります。
リハビリの服装は、素材にも着目してみましょう。
リハビリに最適な服装の具体例
・トップス
伸縮性のあるTシャツは、リハビリに最適です。
締め付けが少なく、通気性が良い素材を選びましょう。
また、冷暖房の効いた室内での調整が容易なジャケットやカーディガンも準備しておくと便利です。
・ボトムス
ウエストがゴムのジョガーパンツやレギンスがおすすめです。
ウエスト部分がゴムだと動きやすく、リハビリでのさまざまなポーズや運動が行いやすいです。
・靴と靴下
ノンスリップのソールを持つスニーカーや、滑りにくい底面のスリッパなら、リハビリ中の転倒を防いでくれます。。
また、圧迫感のない広い口の靴下を選べば、足の血流を妨げることなく安全にリハビリができます。
まとめ
脳梗塞後のリハビリを効果的に進めるためには、服装も非常に重要なポイントです。
動きやすく、着脱が容易で、適切な温度調節が可能な服装を選ぶことで、リハビリがよりスムーズに行えます。
機能性と快適さを兼ね備えた服装は、日々のリハビリをより効果的なものにするための鍵となり得るでしょう。